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現在主に使われている文様6
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蛇籠文〈ジャカゴモン〉
割り竹で細長く編んだ竹籠の仲に石を詰めて、河川の護岸などに使う竹籠のことを蛇籠といいます。これに流水や草花、水鳥などをあしらって文様とし、江戸時代には染物や工芸品に広く用いられました。その古典的な趣きが好まれて、現在でも数多く用いられています。
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松竹梅文〈ショウチクバイモン〉
松は冬の寒さに耐え、竹は緑を保ち、梅は花を咲かせるところから、中国では「歳寒三友」として三つが揃って吉祥の象徴とされていました。それが日本に伝わり、祝儀の模様としては欠かせないものとなり、晴れ着の帯や留袖、振袖などに多く用いられています。
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障壁画〈ショウヘキガ〉
平安時代以降、日本絵画の形式として作られた画面風の装飾品で、桃山から江戸初期にかけて豪華で美しい作品が作られました。現在ではそれをキモノの模様にも取り入れています。
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洲浜文〈スハマモン〉
洲浜は、蓬ライ山〈ホウライサン〉の洲浜の形にならって、海中に洲の突き出た浜辺の様子をかたどったもので、上から見下ろした形を図案化したものです。波や小鳥を添えて用いることが多く、洲浜取りとして文様を区切る場合にも用いられています。
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墨流し〈スミナガシ〉
墨汁を水面に浮かして波紋状の文様を作り、これを布に移して染める染織技法の1つです。布以外に和紙などにも使われ、柄は正流・横流し・縦流し・渦などがあり、組み合わせも自由です。これは越前墨流しの名で広く知られ、現在では墨以外の染料も使われています。
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青海波〈セイガイハ〉
波文様の1つで、同心円を互い違いに重ねた文様です。起源は古く、中国では地図上で海を表すものに用い、日本では陶器・蒔絵・能装束・小袖などに見られます。現在では、吉祥文様として礼装用の地紋や染織品の柄として幅広く用いられています。
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扇面文〈センメンモン〉
扇文・末広文とも呼ばれ、末が広がることから縁起のよい吉兆の文様とされています。扇面の中に草花など種々の文様を入れて描かれることが多く、扇に貼る地紙〈ジガミ〉のみで用いられる場合は、染織品に様々な形で用いられます。
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双鶴文〈ソウカクモン〉
平安時代以来、最も好まれた文様で、二羽の鶴を向かい合わせに置いた文様です。左右もしくは上下対称に構成し、円形・菱形の中にまとめています。有職文様として能装束などによく用いられます。
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誰が袖文〈タガソデモン〉
江戸時代の小袖に多く見られた文様で、色彩豊かな美しい小袖を衣桁にかけた様子を屏風に描いた「誰が袖屏風があり、それをキモノの文様に意匠化したものをいいます。
また、袖形の匂い袋のことを誰が袖と呼び、これも文様化されています。
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宝尽くし〈タカラヅクシ〉
吉祥文の1つで、宝物を集めた文様です。如意宝珠〈ニョイホウジュ〉(願いのかなう宝のたま)・宝鑰〈ホウヤク〉・打出の小槌・金嚢〈キンノウ〉(金銭を入れる袋)・隠蓑〈カクレミノ〉・隠笠・丁字〈チョウジ〉・宝剣・宝輪・法螺〈ホラ〉などを散らします。福徳を招く文様として、祝儀のキモノや帯によく用いられます。
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橘文〈タチバナモン〉
柑橘類〈カンキツルイ〉の一種で、京都御所紫宸殿の右近の橘は有名です。格調の高い文様として平安時代の頃から長く親しまれている文様です。現在の留袖・振袖・訪問着・付け下げなど幅広く用いられています。家紋としても数多く使われています。
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伊達文〈ダテモン〉
花鳥・山水・文字などの文様を派手に文様化したもので、江戸時代に家紋として考案されたものとは別にされています。摺箔・刺繍・絞染・友禅染などで作った豪華で人目をひくものをポイントにした文様です。伊達紋の打掛などがあります。
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