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現在主に使われている文様5
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光琳文様〈コウリンモンヨウ〉
江戸中期の画家尾形光琳が作り出した文様のことで、光琳の梅・松・水・菊などのすぐれた文様が残されています。大胆で華麗な作風はキモノの文様として親しまれ現在でも好んで用いられています。キモノの他、屏風絵・蒔絵・陶器などにも残されています。
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御所車文〈ゴショグルマモン〉
御所車とは天皇以下高貴な人が乗る牛車の名称で、応仁の乱以後、宮中の儀式にだけ用いたことからこの名がつきました。源氏車文とも呼び、草花や流水と合わせて用いることが多く、現在でも婚礼用振袖・留袖などに用いられています。
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琴柱文〈コトジモン〉
琴の弦を支える2本足の柱を琴柱〈コトジ〉といい、象牙や紫檀〈シタン〉などで作られた独特の曲線美を持つ形をしています。大柄に描いた時は大きな琴柱の中に小柄を詰めたり、小紋柄に使う時は、線だけで描いたりして用います。鎌倉の頃に文様化されて以来、現在の訪問着や型染着尺に用いられています。
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寿文〈コトブキモン〉
文字文様の1つで、長命・めでたさの意味を表し、祝いごとによく用いられています。文字の書体は自由に変形させ、祝いふとん地やふくさをはじめ、留袖にもよく見られる吉祥文です。
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笹船文〈ササフネモン〉
笹の葉で舟を作り水に流して遊ぶ風習は、鎌倉時代の頃からすでに行なわれていましたが、この舟の形を笹舟文といい、江戸時代の頃からゆかたの文様として多く用いられました。その他のキモノや帯の柄にも見られます。
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更紗文〈サラサモン〉
更紗は室町時代から江戸初期にかけて、インド・ペルシャ・シャム(タイ)・ジャワなどから渡来した木綿布のことで、草・木・鳥・獣・虫・魚などの文様が描かれていました。その異国情緒あふれる多彩な文様が好まれ、江戸後期には和更紗も作られました。
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沢千鳥文〈サワチドリモン〉
浅く水がたまり、葦や水草の生い茂った湿地を沢と呼びますが、そこに千鳥が飛び交うさまを描いた文様です。平安時代の「沢千鳥螺鈿〈ラデン〉蒔絵小唐櫃〈ビツ〉」に由来する文様とされ、後に染織品にも多く意匠されました。留袖・訪問着・袋帯などに用いられています。
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三階松文〈サンガイマツモン〉
老松の枝葉をかたどったものを3つ重ねたものを三笠松、左右いずれかに片寄って重ねたものを右三階・左三階と呼びます。能装束には丸文に三階松を収めた文様もあり、松文の中でも広く用いられています。留袖・振袖・帯の他、絵絣や家紋にも見られます。
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山水文〈サンスイモン〉
山と水を取り合わせた自然風景を文様化したもので、近江八景など場所のはっきり分かっているものと、場所を定めていないものがあります。江戸時代には、美しい総文様として友禅染の小袖に描かれました。「白地山水文様描絵小袖」は日本画の墨絵による重厚さと威厳がうかがえます。 |
棧留縞〈サントメジマ〉
室町から江戸時代にかけてインドのサントメ(港の名前)から輸入された木綿製の縞織物のことで、唐棧〈トウザン〉ともいいます。滑らかで光沢のある木綿地に、藍〈アイ〉を基調に赤・紺・黄茶・浅黄などの縦細縞を織り出したものが多くあります。江戸時代には国産のものが作られます。
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色紙文〈シキシモン〉
色紙は和歌や俳句、絵を描く方形の厚紙ですが、その中に草花や風景などを描き、散らした形を文様にしたものです。色紙と色紙の間に折枝や蔓を配し、堅くなりがちな柄をやわらげている例も多くあります。同類のものに短冊文があります。
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四君子文〈シクンシモン〉
梅・菊・蘭・竹を四君といい高貴なところで四君に似ているということで、中国の宋の時代に好まれた文様です。その後日本でもおめでたい文様としてキモノや帯に多く用いられ、扇面や雲などと合わせたものも見られます。 |
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